2025年08月03日
駿台が来春から「各大学への合格者数の公表を取りやめる」と発表した。受験生の多くが複数の予備校や塾に通っており「数値の信憑性や意味が形骸化しているため」だとしている。
当然の措置だと思う。当塾でも英語以外の科目は他の予備校に通う受験生は多い。当塾で英語を得意科目にして得点源にしそれ以外の科目はそこそそこだったとしても、あるいは当塾で対策をして英検を取得しそれがスコア化され入試が有利に進んだとしても、合格した生徒を他予備校はまるで自らの手柄であるかのように公表してしまう。もちろん逆も然りで、決して英語だけで合格したわけでないのに、あたかもそうであるかのように公表する英語塾があるのも事実なのだが。
また駿台は「最難関大学を目指す受験生だけでなく、一人ひとりの生徒の進学ニーズに寄り添った指導に力を入れていく」ともしている。これは当塾が一貫して取り組んできたことである。
英語をもっと伸ばしたい、英語が苦手でなんとかしたい、英文法をもっと盤石にしたい、長文読解を得意にしたい、英検を取得したい、定期テストの内申を上げたい、中学や高校の先取りをしたい、、、など塾生の要望はさまざま。そこを真正面から受け止めてそれぞれの個々の夢の実現のお役に立てたらとの思いで授業に臨んでいる。
例えば英語の内申が結果的に5段階中で4だったとしよう。しかしそれが2から頑張って苦労して上げた結果の4ならば、最初から得意でずっと5だった生徒のものよりも重い。または結果的に受かった大学が決して難関とされていないところだったとしよう。しかし途中まで勉強が苦手で進級も危うかった生徒や、なかなか学校に馴染めず不登校気味になった生徒が試行錯誤しながら勝ち取ったものであるのならば、進学校でずっと優秀とされてきた生徒が東大や早慶に受かった場合に劣らず重たいといえよう。
当塾の大学合格実績は50音順にして記載している。「東大・早慶」「医学部」次に「GMARCH」順にしないのは、どれも大切な塾生の頑張りの成果であり優越をつけられないと考えているからである。
そのそれぞれにストーリーがありとても貴重なものであるからだ。
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