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英検リニューアル「なぜ?」「どうする?」

「2024年度より英検がリニューアルされて難しくなるそうですが?」

よく質問されます。

答えは「はい」でもあり「いいえ」でもあります。感覚的になんとなく英文を読み書く人にはハードルが上がり、しっかりとした英語力を武器に論理的に対処する人には簡単になるでしょう。

3級以上で英作文が1題から2題になり、特に2級・準1級は「解答時間は従来通り」で、追加されるもう1題は「内容を決められた字数で英語で要約する」というもの。しかも準1級は「in your own words (自分自身の言葉で)」と英検が発表したサンプル問題にはあり、これはつまり「英文中の言葉をそのまま使ってはならず、他の言葉に置き換えること」を求めている。ちなみにこのような問題は「早稲田大学 文化構想学部」が伝統的に出題してきており、もしかしたらヒントにしたのかもしれません。

ここでは高校生で最も受験者が多い、英検側が公表した「2級のサンプル問題」を見てみましょう。

 

* 英語で要約しなさい。(目安45語~55語)

   When students go to college, some decide to live at home with their parents, and others decide to rent an apartment by themselves. There are other choices too. These days, some of them choose to share a house with roommates.

   What are the reasons for this? Some students have a roommate who is good at math or science and can give advice about homework. Other students have a roommate from abroad and can learn about a foreign language through everyday conversations. Because of this, they have been able to improve their foreign language skills.

   On the other hand, some students have a roommate who stays up late at night and watches TV. This can be noisy and make it difficult for others to get enough sleep. Some students have a roommate who rarely helps with cleaning the house. As a result, they have to spend a lot of time cleaning the house by themselves.

 

というものです。では早速、解答してみましょう。

=> まず日本語で要約すると

第1段落「近頃はルームメイトと部屋をシェアして生活する大学生がいる」

第2段落「その理由は勉強や語学をお互いに教え合えるからである」

第3段落「一方で、相手が、思いやりのない自己中心的な場合は共同生活に支障が出るというマイナスもある」

=> それを英語でまとめると

These days, some students share a house with roommates. This is because they can teach subjects or languages to each other. However, some students have a roommate who are too selfish to be considerate of others. In this case, the students are troubled by the roommates, having hard time living with him or her.    (54語)

(近頃はルームメイトと住む学生がいる。その理由はお互いに勉強や言語を教え合えることができるからである。しかしわがままで相手のことを思いやれないルームメイトに当たる学生もいる。そうなるとその学生はその人物に悩まされ共同生活を送るのが困難になる)

 

いかがでしょう? 求められていることは分かりましたか?

1) 正確に読み取り、言いたいことをまとめる力

2) 正確に英語に置き換えていく語彙力・文法力・文脈構成力

 

英検は「なんとなく」受かってしまう人も意外といます。例えば従来の英作文の解答には「こう書けばまとまる」というフォーマットが存在しているのは多くの対策用参考書を見れば明らかです。それを阻止したいという英検側の意図がここに現れているようです。

 

ライトハウス英語塾では「なんとなく」や「安易にテクニックには走らない」骨太の英語力を養成する授業を実施しております。

 

 

 

 

近年の若者の極端な英語力低下はなぜ?

スイスにある世界的な語学学校運営企業「EDUCATION FIRST」が先日、英語を母語にしない国・地域での「英語能力指数」ランキングを発表した。最高指数は800で、世界平均は493で、日本は457。前年に比べ18ポイント下がり順位を7つ落とし、全体で87位である。例えば、韓国49位、ベトナム58位、インドネシア79位、中国82位、であり、アジア23カ国でも15位となっている。

特に18〜25歳の若者の指数低下が著しい。

近年、文科省は「4技能」重視にシフトし、英語力アップを目指してきたはずなのになぜ?

文科省の試みは失敗だったということ。まずは3年前に強引に導入した「実際のコミュニケーションの場面を意識した」「思考力や判断力を問う」という大学入試の共通テストだが、そうはなっていない。極端に短い時間内で回答させ、いたずらに設問をややこしくし、ワナを張った問題を作ったりなど、「実際のコミュニケーション」ではなかなかない意地の悪い状況設定である。「小賢しい、要領のいい人が高得点」が得られる仕組みになっており、英語力は「二の次」なのである。

また、4技能というが、ネイティブでない学習者にとっては「読み・書く・聞く・話す」を同時進行に学習するなど無理なのは少し考えれば分かる。まずは、単語を知り(語彙)、それを体系的にルールに沿って運用し(英文法)、それに基づいてしっかりと英文を理解し(構文把握)、英語で書けるよう(英作文)にする。それができて初めて「英語での正確なコミュニケーション」能力 (聞く・話す) は成立する。

ここをスルーした英語教育を文科省がこのまま推し進めるなら、ますます日本人の若者の英語力は貧困化していくでしょう。

今の日本政府の政策はあらゆることが行き当たりばったりで、そこにはなんら「哲学」や「ビジョン」がない。その結果、さまざまな指標が先進国では最低レベルに堕ちていっている。そして不幸なことに教育力も。。。

ライトハウス英語塾では、この認識のもとで、若い人たちがその犠牲にならぬように「本当の英語力」をしっかりと養い磨き上げていく「地に足がついた、血の通った」授業をおこなっております。