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近年の若者の極端な英語力低下はなぜ?

スイスにある世界的な語学学校運営企業「EDUCATION FIRST」が先日、英語を母語にしない国・地域での「英語能力指数」ランキングを発表した。最高指数は800で、世界平均は493で、日本は457。前年に比べ18ポイント下がり順位を7つ落とし、全体で87位である。例えば、韓国49位、ベトナム58位、インドネシア79位、中国82位、であり、アジア23カ国でも15位となっている。

特に18〜25歳の若者の指数低下が著しい。

近年、文科省は「4技能」重視にシフトし、英語力アップを目指してきたはずなのになぜ?

文科省の試みは失敗だったということ。まずは3年前に強引に導入した「実際のコミュニケーションの場面を意識した」「思考力や判断力を問う」という大学入試の共通テストだが、そうはなっていない。極端に短い時間内で回答させ、いたずらに設問をややこしくし、ワナを張った問題を作ったりなど、「実際のコミュニケーション」ではなかなかない意地の悪い状況設定である。「小賢しい、要領のいい人が高得点」が得られる仕組みになっており、英語力は「二の次」なのである。

また、4技能というが、ネイティブでない学習者にとっては「読み・書く・聞く・話す」を同時進行に学習するなど無理なのは少し考えれば分かる。まずは、単語を知り(語彙)、それを体系的にルールに沿って運用し(英文法)、それに基づいてしっかりと英文を理解し(構文把握)、英語で書けるよう(英作文)にする。それができて初めて「英語での正確なコミュニケーション」能力 (聞く・話す) は成立する。

ここをスルーした英語教育を文科省がこのまま推し進めるなら、ますます日本人の若者の英語力は貧困化していくでしょう。

今の日本政府の政策はあらゆることが行き当たりばったりで、そこにはなんら「哲学」や「ビジョン」がない。その結果、さまざまな指標が先進国では最低レベルに堕ちていっている。そして不幸なことに教育力も。。。

ライトハウス英語塾では、この認識のもとで、若い人たちがその犠牲にならぬように「本当の英語力」をしっかりと養い磨き上げていく「地に足がついた、血の通った」授業をおこなっております。