2025年06月14日
当塾生は受験を有利に進めるためほぼみんな英検準1・2級を受験する。そしてしっかりと受かっていっている。しかし罠がある。英文法が適当でも受かってしまうことだ。
高1の生徒で2級に受かってそのあと半年後に準1に受かった生徒がいる。英検準1の読解は語彙力さえ強化しあとは量をこなせば合格点に到達する。この生徒も授業ではそこを徹底し秋には準1級に受かった。
ところがその後にその生徒にとっては予想外なことが起こった。学校の英文法のテストが出来がよくなかったのである。準1級は大学生レベルの英語力だと言われているために英語に自信を深めた矢先だっだからショックだったらしい。そして今英文法クラスを受講している。それぞれの単元をしっかりと基礎からやり直していっている最中である。
もう一つ例をあげよう。今年度の国立医学部受験の生徒で、高1で準1は既に合格しており、共通テストは読解・リスニング共に90%以上を獲得していたのだが、その後の2次試験対策で英作文の文法的なミスがちらほら見受けられた。医学部のようなハイレベルでの競争ではこのようなミスは致命的になりうる。直前期ではあったが「盲点となりそうな英文法事項と問題」をやり直した。
「準1に受かっているのになぜ?」と思われるかもしれない。英検では文法問題がほぼ皆無なため対策の学習ではおざなりにされるからである。が実際の大学の入試問題では私立ではほとんどの大学で英文法の問題が出題される。もちろん長文読解との配点からすれば高くはないが、人気校では1点差で補欠などよくある。文法問題で落とすわけにはいかない。難関国立大ではほぼ英文法単体の問題はないがどこもほぼ英作文は出題される。ここでしっかりとした文法知識を運用できないとまともな文章が書けないのは明らかである。
ではどうすればいいのか。単純な答えだが「早いうちに英文法の基盤がため」をすること。これで後手にまわらずに済み、英検の文章だけでなく教科書の文、そして最終的には入試の長文を「より正確に速く読め」るようになり、英作文で「より正確に書ける」ようになり、さらにはスピーキングにおいても「クオリティの高い発信」ができるようになる。もっというなら、今後は社会人になってフォーマルな場で英語で話す機会が増えていくと予想されるが、しっかりとした正しい英語を話すことで、周囲には信頼おける人物だと評価されることだろう。もちろん文法力だけではないが、それが重要な位置を占めているのは間違いない。
では大学入試に求められる英文法の知識はどれくらいで仕上がるのか。基盤がためだと早くて半年、一般的には1年だとみていただきたい。
皆さん、「英検取得」頑張っていきましょう。しかしそれと同時にもっとしっかりやるべきことがおざなりにならないよう、準備していきましょう。
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